こんにちは、漢方倶楽部マツフジの松藤友紀です。
先日メンバー限定ブログから 腎は「先天の本」、脾は「後天の本」を無料公開しました。

腎は「先天の本」、脾は「後天の本」|漢方倶楽部マツフジ(note)
https://note.com/kc_matsufuji/n/ndcd706f10e6b
東洋医学では、人の生命力は「先天」と「後天」のふたつの源から成り立っています。この二本柱が揃って初めて、私たちは成長し、成熟し、老いていきます。
東洋医学は難しい言葉が多くて少し身構えてしまうかもしれません。
けれど、実はその考え方はとてもシンプルで、日々の生活に無理なく取り入れられるものも少なくありません。
少し視点を変えるだけで、体が軽くなったり、気力が戻ったりと、心地よい変化を実感しやすくなります。
今日は「腎」と「脾」を大切にする生活とアンチエイジングについて少しだけお話します。
「腎は先天の本」「脾は後天の本」って?
まずは基本から。
東洋医学では、私たちの体の生命力は、おおきく二つの「柱」から成り立っていると考えられています。
ひとつは、生まれながら両親から授かった「先天の精(せんてんのせい)」つまり生命の基本エネルギー。
そして、もうひとつは、生まれた後、食べたものや暮らしの中から得る「後天の精(こうてんのせい)」つまり日々の元気の源。
- 「先天の精」を司る臓は 腎。だから腎は「先天の本(せんてんのほん)」
- 「後天の精」をつくる・育てる臓は 脾(+胃などの消化器系)で、「後天の本(こうてんのほん)」
つまり、私たちの『生きる力』は、この二本柱「生まれつきの命のもと(腎)」と「今この瞬間食べたり吸収したりする力(脾)」が支えています。どちらかが弱ってもバランスが崩れ、体調や元気、老化のペースに影響が出やすくなります。
この考えを知ると、「健康」とは難しく考えることではなく、毎日の 食べる・動く・休む をほんの少し見直すだけで守りやすいものになるのではないでしょうか。
毎日の暮らしで、腎と脾を大切にするヒント
「腎」と「脾」を両方大切にするために、生活の中で簡単に無理せずできることがあります。
毎日をほんの少し工夫するだけで、体の土台を支えやすくなるのでご紹介します。
■朝 起きたときには、ゆっくり白湯

冷たい飲み物は、脾の働きを鈍らせやすいため、胃腸が目覚める朝は白湯で体をそっと温めましょう。白湯が苦手な方はぬるめのお茶でも。脾が温まることで、その日の「後天の精」をしっかり作る助けになります。
食事も「温かく、消化しやすいもの」を意識しましょう。
鍋、スープ、煮物など、体を内側から温める食事は、脾の消化吸収の力を助けます。また、根菜や穀物、芋類など消化にやさしい食材を中心に。こうした食習慣は、後天の精をしっかり作り、腎への栄養補給にもつながります。
■腎の『貯金』を大切に、睡眠と休息を心がける

腎は「先天の精」を蔵する場所。過労・睡眠不足・ストレスの連続は、「先天の精」の消耗につながりやすいとされます。腎のエネルギーの無駄遣い はやめてしっかり眠る、リラックスする時間を守ることで、命の土台を守りましょう。
■食事の後や日中に、軽い体の動きで巡りを保つ

ずっと座りっぱなしだったり、冷えやすい服装だったりすると、腎と脾の働きが鈍りやすくなります。数分でもよいので軽く伸びをする、ストレッチをする。大きなことじゃなくても、「体を動かす」「冷やさない」を意識するだけで差が出ます。
腎=先天の本、脾=後天の本から考える やさしいアンチエイジング
年齢を重ねるほど、「疲れが抜けない」「肌がくすむ」「冷えが増えた」「何となく老けた気がする」など、気になる変化が増えていきますよね。
これらを無理なく整えるヒントとして、東洋医学の「腎は先天の本、脾は後天の本」という考え方がとても役立ちます。
■腎は「生まれつきの若さ」を司る臓
腎は、親から授かった生命エネルギーを蓄える場所。
東洋医学では、この先天の精が髪・肌・骨・ホルモンバランス・体の深い回復力など、老化の速度に関わると考えられています。
腎が弱ってくると起こりやすい変化
- 白髪や抜け毛が増える
- 肌のハリが低下する
- 冷えが強くなる
- 疲れがなかなか抜けない
腎を補うことは「深いところからのアンチエイジング」
無理をしない、土台からの若さづくりにつながります。
■脾は「毎日の元気と若さ」を育てる臓
脾は食べたものを消化吸収し、血やエネルギーを作る働きがあります。
脾が弱ると、新しいエネルギーが十分に作れず、肌のくすみ、むくみ、だるさを招きやすくなります。
脾が弱ってくると起こりやすい変化
- 肌のくすみやハリ不足が目立ちやすくなる
- むくみが取れにくくなる
- 体が重く、だるさが続きやすくなる
- 日中に疲れが出やすくなる
脾をいたわることは「毎日の元気を積み重ねるアンチエイジング」
食べ方や生活のリズムを少し整えるだけで効果を実感しやすい部分です。
まとめ
腎(先天の本)は生まれつきのエネルギーを蓄える場所、
脾(後天の本)は毎日のエネルギーを支える場所。
この二つを毎日の暮らしでやさしく整えることは、健康や長寿だけでなく、特別な努力や高価なアイテムに頼らない 自然で続けやすいアンチエイジング にもつながります。
朝の白湯、温かい食事、体を冷やさない工夫、しっかり眠る。
どれも小さな習慣ですが、積み重ねるほど体の内側から変化が現れやすくなります。
最も避けたいのは「冷えにつながる飲食・生活習慣」、特に冷たい飲み物と下半身の冷えに要注意。
ここを意識するだけで、脾の働きが整い、腎のエネルギー消耗も防ぎやすくなります。
「最近どうも調子が悪いな」「もっと若々しく過ごしたい」
そう感じた時に、「腎」と「脾」を大切にする生活が力になってくれます。
無理なくできるところから、ぜひ取り入れてみてください。
漢方倶楽部マツフジ 松藤友紀
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