こんにちは、漢方俱楽部マツフジの松藤友紀です。
メンバー限定ブログから「大豆②」を無料公開しました。
栄養価も高くとても良い効果ももたらしてくれる大豆にも意外な落とし穴があるというお話です。

大豆②|漢方倶楽部マツフジ(note)
https://note.com/kc_matsufuji/n/ndc32c9acbb9e
「畑の牛肉」とも称される大豆。良いこと尽くめであるように喧伝されていますが、マイナス要素がないわけではありません。
今回は大豆食品の納豆のお話です。
日本の食卓に欠かせないソウルフード 納豆。
数多ある大豆食品の頂点ともいえる、その独特の香りと力強い発酵の恵みが、
私たちの健やかな毎日を支えています。
オランダでもBIOスーパーやアジアンスーパーで購入できますが、どれも比較的お高め。
習慣として続けるには少し悩ましいところがあります。
そこで注目されているのが 自家製納豆 です。
BIO大豆やこだわりの納豆菌で、安心で美味しい納豆を手軽につくることができます。
自分で材料や風味こだわって仕込む納豆は、味わいも格別。
薬膳の視点では、納豆は脾肺を養い、気を補い、血の巡りを整える働きがあるとされています。
便通の乱れがあるときや、疲れやすいと感じるときのサポートにも向いており、日々の食卓に取り入れやすい発酵食です。こうした健康へのメリットを考えても、自家製で安心して食べられる納豆づくりは価値があります。
ここでは、BIO大豆とスペイン産の納豆菌を使い、インスタントポットで簡単に仕込む方法をご紹介します。
薬膳の視点で納豆を整理すると、次のように位置づけられます。
納豆の薬膳的性質
薬膳では、納豆は大豆を発酵させることによって、
大豆本来の性質から変化した効能を持つ食材とされています。
五性(ごしょう)
温(おん)または微温(びおん)
体をじんわりと温め、冷えによる不調の改善に役立ちます。
帰経(きけい)
脾(ひ)・肺(はい)
消化吸収を司る「脾」と、呼吸器や水分代謝を司る「肺」に働きかけます。
五味(ごみ)
甘(かん)
胃腸の調子を整え、エネルギー(気)を補給する作用があります。
納豆に期待される薬膳的効能
血の巡りを良くする(活血化瘀:かっけつかお)
滞った血を流し、血行不良による肩こり、生理痛、シミなどの改善に役立つとされます。
特に血瘀(けつお)体質の方におすすめです。
現代栄養学で言われるナットウキナーゼの血栓予防効果とも関連します。
解毒作用
体内の有害物質の排出を助ける作用が期待されます。
消化吸収力を高め、気を増やす(健脾益気:けんぴえっき)
脾の機能を高めて胃腸の働きを円滑にし、消化吸収を良くします。体のエネルギーである「気」を補い、
虚弱体質や胃腸虚弱の方にも向いています。
食欲促進
胃腸の調子を整えることで食欲を増進させます。
食べる時のポイント
ナットウキナーゼは熱に弱いため、効果を期待する際は加熱せずにそのまま食べるようにしましょう。
また、胃腸に優しい食材ですが、ひどい下痢の時は一時的に控える方が賢明です。
インスタントポットでつくる自家製納豆



BIO大豆と納豆菌を使った、私のお気に入りレシピです。
他にもハーブや野草、市販の納豆をタネにするレシピもありますが、
納豆菌を使った方がなんとなくおいしくできた気がするので、いつもこちらを採用しています。
インスタントポットは温度管理が安定しているため、初めての方でも発酵が成功しやすい点が大きな利点です。では、BIO大豆とスペイン産納豆菌を使ったシンプルな作り方をご紹介します。
材料
- BIO大豆:一袋 500g
- スペイン産納豆菌:パウダータイプ 1g
- 水(浸水用・加熱用)
下準備
- 大豆をよく洗い、たっぷりの水に 20~24時間 浸す。
8〜12時間とされているレシピが多いですが、発芽毒を避けるため長めに。
※夏場は腐敗しやすいので数時間おきに水替えをしてください。 - 浸し終えたら水気を切る。
大豆の加熱
- インスタントポットに台とザルをセットし、大豆と大豆が浸らない量の水を入れる。
- 「Pressure Cook」高圧で 25〜35分 加熱(お好みの硬さで調整してください)。
※「Steam」より「Pressure Cook」高圧の方がおいしくできる気がします。 - 自然減圧後にふたを開け、余分な水分があれば軽く切っておく。
納豆菌を加える
- 混ぜるスプーンは、必ず熱湯で殺菌しておく。
- 大豆が熱すぎない状態(40〜45度)になったら、納豆菌を全体に均一に混ぜる。
- インスタントポットの内釜に均一に広げる。
発酵
- インスタントポットを「Yogurt」モードに設定。
- ふたは軽くのせるだけにしておく。
※キッチンペーパーや布巾をふたの下に入れておくと余分な蒸気が吸収されてます。 - 40~45℃で 20〜24時間 発酵。糸引きと香りが出ていれば完了。
熟成
冷蔵庫で 1〜2日 寝かせると、よりまろやかな風味になります。
まとめ
乾燥大豆500gでだいたい 1㎏強 の納豆ができます。
我が家では、しっかり熟成させたら100gづつラップでくるみ冷凍保存しています。
大豆を加熱するとき、やわらかめの蒸し豆にすると味が凝縮して甘みとうま味が増します。
納豆菌は強いのでそこまで神経質になる必要はないですが、使用する器具は 必ず熱湯で殺菌 して雑菌の混入を防ぎましょう。
インスタントポットやヨーグルトメーカーは温度管理が安定しているため、自家製納豆に向いています。
意外と簡単なので、お好みの納豆作りに挑戦してみてください。
―― 漢方俱楽部マツフジ 松藤友紀

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