『小麦』
●神農本草経集注・・中品
●薬味・薬味・・・・甘・微寒 脾胃剤 無毒
●帰経・・・・・・・心、脾、腎経
●薬効・・・・・・・熱を除き,燥渇,咽乾を止め,
小便を利し,肝気を養い,漏血,唾血を止める
『神農本草経』は365種の薬物を
上品・中品・下品に分類指定しています。
●上品120種は養命薬(生命を養う目的の薬)
無毒で長期服用が可能。
身体を軽くし、元気を益し、不老長寿の作用がある。
●中品120種は養性薬(体力を養う目的の薬)
使い方によっては毒にもなる薬。
病気を予防し、虚弱な身体を強くする。
●下品は125種は治病薬(治療薬)
毒性が強いものが多いので
長期にわたる服用は避けたほうがよい。
病気を治すために用いる。
≪日本薬学会・薬学用語解説より≫
陶弘景はこの『神農本草経』を底本にし,
それに《名医別録》の365の薬品とその説を加え,
合計730の薬品を収録し『本草経集注』としました。
麦は秋に植えられ、出た芽は踏みつけられ、大寒の気を受けて育ちます。
なので麦は「微寒」という少し冷やす性質を持っています。
ですからビールは体をクールダウンしてくれますし、
夏に被る麦藁帽子は、暑さから頭を守ってくれます。
一方、稲は春に植えられ、大暑の気を受けて育ちます。
なのでお酒は体を温めてくれますし、
蓑や藁沓は体を寒さから守ってくれます。
小麦が中品なのに、
大麻は『麻蕡(まふん)』といって上品なんですよね。
大麻でさまざまな病気が治ってしまうから
化学合成薬を売るためにGHQが禁止したのだという説も
あながち嘘とはいいきれないような・・・。
医療用の大麻解禁が待たれます。
『麻蕡』
治七傷、利五藏。
下血、寒気、多食、令人見鬼、狂走。
久服神明、軽身。
麻子、補中、益気。久服、肥健、不老。
ちなみに『薏苡仁(よくいにん)』も上品です。
でも、某研究者が
「ハトムギは妊婦さんによくない。」などという論文を1本書いたら
自然食業界がビビって、妊婦さんは避けた方が…云々といいだしました。
この2000年間、どれだけの妊婦さんが薏苡仁を飲んで
肌の綺麗な丈夫な赤ちゃんを産んできたとお思いですか?
もし渡辺武博士がご存命なら、どれほどお怒りになったことか…。
まぁ、コロナ情報しかりで
何を信じるかはあなた次第です…。