デン・ハーグ (Den Haag)

こんにちは、漢方俱楽部マツフジの松藤友紀です。

こちらではお勉強から少し離れ、オランダのこと、日々の生活のことなどを書こうと思います。
もしよろしければお付き合いください。

では、まずは自己紹介のかわりに、私が暮らしている街の紹介をしたいと思います。
我々が暮らすのはオランダのデン・ハーグという街。
オランダ王国南ホラント州にある都市で、オランダ第3の都市とされます。人口は、約56.7万人。
移民・移住の背景を持つ住民の割合が高く、多文化・国際的な雰囲気を強く持つ都市です。
例えば、オランダ国外にルーツを持つ住民が57％ほどという研究も。
どこに行っても英語が通じてしまうので、オランダ語の勉強が捗りません。（オランダあるある！）　

　

デン・ハーグは「平和と正義の都市（City of Peace and Justice）」として知られ、多数の国際機関や国際裁判所が集中しています。
例えば、平和宮（Peace Palace）は、国際司法裁判所（ICJ）や常設仲裁裁判所（PCA）などが所在する建物で、1907年のハーグ平和会議を契機に建設されました。
また、最近でも話題に上がっている国際刑事裁判所（ICC）もこの都市にあり、国家ではなく個人を対象とした最も重大な国際犯罪（ジェノサイド、戦争犯罪、人道に対する罪）を扱う常設裁判所です。
https://www.vredespaleis.nl/

そしてもうひとつの象徴が、ハウステンボス宮殿（Huis ten Bosch）。
ハウステンボス宮殿（Huis ten Bosch Palace）は、1645年起工という歴史を持つ王室の宮殿で、現在も王族の公邸として機能しています。最近ではサミットで訪れたトランプ大統領がお泊りしたことで話題でした。
日本にはこの宮殿をモチーフにしたテーマパークもあるため、名前を聞いたことがある方も多いかもしれません。セントラルのすぐそばに緑あふれる「ハーグの森（Haagse Bos）」というエリアがあり、宮殿はその中にあります。市街地近くでありながら自然を感じられる場所です。
https://www.royal-house.nl/topics/huis-ten-bosch-palace

　

デン・ハーグの中心部から北西へわずか数キロ、トラムで20分ほど走ると、そこには北海に面したスヘフェニンゲン・ビーチ（Scheveningen Beach）が広がります。
人気のリゾート地で、ビーチ沿いにはカフェやレストランが並んでいます。
特にドイツからの観光客が多く、オランダ語よりもドイツ語の方がよく聞こえてくることも。
北海は笑ってしまうほど風が強いことが多く、正直水もキレイではないですがどこまでも続く海岸線（オランダの北海に面した海岸線は、公式には 約450km。河口や入り江なども含めると 約1,000km になるとも！）は散歩に最適です。
https://denhaag.com/en/do/beaches/scheveningen

　

デン・ハーグの中心、国会議事堂ビネンホフ（Binnenhof）のすぐ隣に建つのが、マウリッツハイス美術館（Mauritshuis）。
17世紀の建築をそのまま生かした瀟洒な館には、オランダ黄金時代の名画がずらりと並びます。なかでも世界中から人々が訪れる理由のひとつが、ご存じ ヨハネス・フェルメールの『真珠の耳飾りの少女』
マウリッツハイスには、フェルメールのほかにもレンブラント、ルーベンス、ステーンなど、17世紀オランダ絵画を代表する作品が充実しています。
フェルメール『真珠の耳飾りの少女』『デルフトの眺望』、レンブラント『自画像』『トゥルプ博士の解剖学講義』など、美術史好きには夢のような空間です。
https://www.mauritshuis.nl/jp

　

首都アムステルダムのようなごちゃついた印象はなく、政治の中心地でもありながら、森と海に囲まれ穏やかで文化的な魅力にもあふれるデン・ハーグ。我が家からも全て 3km圏内！余裕でお散歩で訪れる事ができます。ですが、如何せんもうすっかり日常になってしまって、最早「あーそう言えば、そうだったなあ…」状態。

2019年の夏にオランダに移住して、翌年にはコロナ禍で引きこもりを余儀なくされ、その後もなんやかんやユルく暮らしてるうちにもうこんなに時間がたっていました。

それもこれもデン・ハーグの居心地がいいから？！

このブログを機にまたデン・ハーグ、オランダの魅力を再発見していこうと思います。
どうぞお暇な時などに、お付き合いいただけましたら幸いです。

　

―― 漢方俱楽部マツフジ　松藤友紀